膵炎になってからの薬類
愛犬さくらの慢性膵炎治療が始まって、薬がまた増えました。
薬について書いておきます。
膵炎の薬カモタット
朝晩1粒ずつ。1粒:110円。
これは、膵炎の新しめの薬だそうで、比較的よく効くそう。
結果的に、この薬を飲ませ始めてから、若干ではあるものの数値は下がりました。
犬の膵炎の数値は、犬膵特異的リパーゼという項目で、
さくらの場合、膵炎と判明された最初は、検知不可状態の2500でした。
約3週間後に再度同じ検査をしたら、1135という数値まで下がっていました。
ただ、基準値は200より下なので、途方もなく高いままの数値ではありましたが。
なので、先生が言う通り、よく効く薬なんだと思います。
ただ、難点が凄くあり、この薬、犬には途方もなく苦いようなんです。
さくらは、この薬を飲むのを本当に嫌がっていて、最初は少量の缶詰にうまいこと混ぜ込んでましたが、薬だけペッと吐きだしてしまう。
とは言え、直接飲ませるにはもちろんひどい嫌がり様。絶対に飲まない。
次の手段で、粉にして水に混ぜてシリンジで無理に飲ませると、相当苦いらしく首を振って薬の苦さを掻き消してるくらいで。
結果的に、この薬の苦さが本気で嫌になってしまったらしく、私がごはんをあげても、薬が入っているんじゃないかと警戒して食べなくなり、代わりに旦那がさくらお気に入りの缶詰ごはんで食べさせようとしても、だめ。
最終的に、先生と相談して薬の時だけ、おやつに挟み込んで飲ませようともしましたが、もはや匂いで気付くのか拒否。
あくまでさくらの場合ではありますが、この薬の影響でこの後、一番の闘いになる”食べる食べない”という事に対して悪影響を与えてしまった気がします。
でも、あいにく通っていた病院では、カモタット以外の膵炎の薬は扱っていないとの事で、頑張って最後まで飲ませましたが、良く効いてくれてもあの状態では、もっといい薬が出る事を願います。
他には、治療中だけの薬として、吐き気止めのファモチジン(1日1回のみ、1粒:110円)
消化を助ける薬ビオイムバスター(1日2回、1粒88円)
そして、膵炎の治療の影響を考えて、心臓病の薬を強いものに変えた方がいいとの事で、リズミナールからニトロール(1粒88円)に変わりました。
加えてエナラプリルは、そのまま継続です。(1粒220円)
これらに加えて、病院での検査や治療費、そして療養のための缶詰も高いです。
とにかく薬代だけでも、裕福ではない我が家では、結構な金額でした。
しかも、さくらを引きとってからタイミングを逃して、ペット保険にも入ってなかったんです。
保険の大事さについては、自分が病気をした時によくわかってたのに、
1日でも長く、そして痛みや苦しみがあるなら、とにかく取り除く治療をしてあげたい、そう願うほど、この治療費問題は、なかなかシビアでした。
それが続くことによって、凄い苦悩もしたけど、 結果的に治療としては頑張って最善で受けさせてあげられたと思います。
ただ、苦悩している最中、
”ペットの治療にはお金がかかる。だからお金がない人はペットを飼ってはいけない。
そういう人がいるが、それは間違っている。”
そう書いた方のブログを読んで、その通りだなって思いました。また救われた言葉でした。
リンク載せたいくらいだけど、私淑しているだけなので、控えます。
1つだけ、お金をかける以外でしてあげられた事を、今思い出すなら、とにかく楽しくって事でした。
辛いことだけど、楽しく。
だってさくらは、本当に楽しい奴だったから。これまで沢山の楽しさで笑わせてくれたさくらに、恩返しするなら、闘病の時でも、とにかく楽しく過ごさせてあげたいって事でした。
苦い薬で辛くても、楽しく。
そして頑張ったら、大袈裟に褒める。
楽しいと嬉しいを与えてあげられることくらいしかできないから、それだけは凄く凄く我ながら頑張りました。
この笑顔が大好きだったからさ。
怒りん坊で、投げだしがちな私が、さくらの介護生活で頑張れた自画自賛できること。
はるこはそんな私を見ててくれたかなぁ。
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夜、復活!!
どうか何も動物病院から連絡が来たりしませんように。
そんな思いで、さくらのいなくなった部屋で過ごし、無事連絡は来ないまま夜を迎えました。
いつもは、PC部屋で私が仕事をしていると、カツカツと足音が聴こえて、居間からやってきたさくらが姿を現すのに音さえ聞こえない。
それが途方もなく寂しくて、思わずさくらが本当に居なくなった時の事を考えると、胸が締め付けられるようでした。
そして、動物病院が終わる夜7時近くに、さくらをお迎えに行きました。
当のさくらは・・・
朝よりも格段に元気そうになった顔。
ひとまず、膵炎の薬が入った点滴と、それから病院の方がごはんも食べさせてくれたようでした。
ひとまず、食べたと聞いて少し安心。
お会計は、退院の時に一括でかまわないとの事で、入院一日目が無事に終了し、無事に家に帰って来ました。
本当に、朝とは打って変わって顔つきが元気になった。
でも、点滴用の針を入れたままなので、手には包帯。もちろん大好きなお散歩もおあずけ。
今日から当分の間は、いつも食べているドッグフードが食べられません。
もちろん、おやつも禁止。
動物病院の先生いわく以前は、犬が膵炎になると絶食が基本だったらしいんだけど、今はそんなこともなくて、体力を落とさせないために食べさせた方がいいっていう考え方らしいです。特に老犬は。
だけどさすがに、まだたくさんは食べさせない方が良いらしく、そして高タンパク低脂肪を今後は意識した方がいいと。
病院で勧めてくれたのは、ロイヤルカナンの消化器サポートという缶詰です。
1つ、くれました。
消化器系の病気になった犬には、この缶詰がおすすめなんだそうです。
もちろん、病院でも購入できるそうですが、ネットで探した方が安く購入できると思いますとの話だったので、自分達で探す事にしました。
まだまだ、膵炎の点滴治療も始まったばかりで、 気持ち悪くなってしまったりお腹が痛くなってしまう恐れもあるから、ごはんは少しずつ食べさせた方がいいそうで、病院で指示された通り、スプーン一杯をレンジで10秒温めて、1時間置きにあげます。
さすがに二日間、思うように食べられていなかったので、薬が効いて痛みが治まったら、かなりお腹が空いているらしく、凄いがっついで食べました。
初めて、保護施設から我が家にやってきた時くらい、がっついでいました。
お腹がすくようになって良かったよ。もっと食べさせてあげたいけど、仕方ない。
ゆっくりゆっくり元に戻して行こうね。そう思っていました。
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犬の膵炎との闘い 日帰り入院が始まった
先生は、検査キットを見せてくれながら、犬の膵炎について説明してくれました。
簡単なリトマス試験紙のような検査キットで、詳しい数値は検査機関に出してみないとわからないものの、現段階では、かなり数値が高い状態だと思います、との事でした。
治療方法は3通り。
1、一週間くらい完全入院で点滴で薬の投与
2、半日入院で点滴で薬の投与(期間は1と同じ)
3、入院はせず、通院で注射のみで治療
さくらの場合、数値もかなり高いので3は、あまりおすすめできない。
完全入院は、こちらでもちろんしっかりお世話はさせてもらいますが、万が一、夜中などに何かあった場合、連絡をしてから飼い主さんの到着が間に合わなかったりと、そういう心配がある。
そして、幸いさくらは歩けないなどではないし、夜は自宅でいつも通りの自由な生活を送る方が、ストレスも溜まらなくていいから治りも早く、老犬には完全入院よりも半日入院をおすすめする事が多いのだそうです。
膵炎と言う言葉の響きに、頭が真っ白になりながらも、なんとか治療法があると言う事できっと大丈夫だと自分を励ましながら、半日入院でお願いしますと言うのが精いっぱいでした。
点滴治療と言えども、さくらの場合心臓が悪いのと、腎臓も良い数値とは言えないので、点滴の量にも注意が必要になるとの事でした。
結局、そのままさくらは夕方まで入院する事になり、私は一人で家にいったん帰ってきました。
さくらがいない部屋の中は凄く静かで、はるこがいなくなった頃の事を思い出しました。
先生の話の様子だと、一刻を争うほどの状況ではないとは思うけど、膵炎は凄く怖い病気なので、下痢と嘔吐が止まらなくなって、そのまま・・・という子もいるらしい。
膵炎の子は、祈りのポーズと言う、伏せに似た前脚を伸ばして胸を地面につける姿勢をとる事が多いのだそうです。痛みを地面に押しつけて、とろうとするのだとか。
さくらはしていた?思い出してみても、特別変わった様子はなかったような気はします。
だいぶ、今年に入って色々病気をして、日中は寝ている時間も多くなり、前ほどには活発に一人遊びもしなくなっていて、そんなポーズをしていたかと言われれば、しながらぼーっとしている時もあったし。
かと言って、その時に具合悪そうでもなかったと思うし。
とは言え、数日前の朝、今日はちょっと変わった寝方をしているなと思って撮った一枚がありました。これ↓
まるで体を支えてるみたいに、前脚を付きだしている姿勢です。
この時は、具合悪そうでもなかったし、この後も普通に起きだしてきたので、何とも思いませんでした。
ただ、もしかするとこの姿勢が予兆でもあったのかもと。
いつも、良く寝られている時は、こんな感じか、
もっと気持ちよく寝られている時は、こんな感じ。
前も書いたけど、さくらの家に来るまでの運命を考えると、さくらは奇跡を起こす犬だと信じていました。
前の飼い主さんが亡くなり、保護されたのも奇跡、出会ったのも奇跡。
犬なのに、色んな苦労をして、ここまでも色んな病気を克服して来た。
でも、やっぱり、いざ自分の愛犬が恐ろしい病名が付けられたと思うと、どうしても気持ちが弱くなってしまいそうになりました。
そんな時、母の友人の、猫好きの方がくれた手紙の一文を思い出します。
”我が家の猫も老いて来て、色々と手がかかるようになってきました。ずっと私のそばに居てくれたこの子に、恩返しができる時がやってきました。”
恩返し、その素晴らしい言葉は、初めての犬の介護生活で疲れたなと思った時、弱気になって挫けそうになった時、私を励まし続けてくれました。
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憎しみの病名”膵炎”が見つかる
乳腺腫瘍から始まり、ヘルニアらしき症状が頻繁に出る、そして謎の咳込みと病気続き。でもそのたびに見事、復活と言う奇跡を起こしてきたさくら。
そもそも、前の飼い主さんが亡くなって発見されるまでの間を生き延びてきたのです。
そして、保護犬と暮らすと言う選択肢を特に持っていなかった私の元にやってきてくれたのです。
さくらは、奇跡を起こす犬なんだと私は信じていました。
それでも、そんなさくらに、これでもかと言わんばかりの新しい病気が見つかりました。
膵炎。人間でもよく聞く病名。
これを聞いた時は、怖くてショックでたまりませんでした。
私自身も以前、とある病気になって、病名がまだわからなかった時に、この病気を疑っていて、色々検索してよく知っていた恐ろしい病気だったからです。
実は、咳き込み事件より少し前に、いつもの心臓の定期検診で、先生が言いました。
「あれ?なんか体重減っちゃってますね。」
確かに、この数ヶ月くらいの間に0.45キロのマイナス。
「ごはんをよく食べられていないとかありますか?」
「いえ。食べる量はそんなに変わっていないと思うんですけど。」
先生の話を伺うと、犬の0.45キロ減は、人間で言うと数キロくらいの減り具合らしく、なんでなんでしょう?との事で。
食欲は、やっぱり普通にある方だと思うし、実際よく食べているし、散歩も良く歩いているし、この時はまだ、この体重減の恐ろしさを私は全くよくわかっていませんでした。
そのうちに、乳腺腫瘍の手術やその他もろもろと続いたので、頭の片隅には気にしていたものの、そもそも我が家に来て最初の時からは1キロ太ってたし(その太った状態から0.45キロ減でした)、一番に気にはしていませんでした。
そして、咳き込み騒動も治まり、少し落ち着いていたある朝、顔つきがいつもと違う事に気付きました。
さくらは、いつものヘルニアらしき症状が始まると目やにが出始めるので、その点も結構わかりやすいです。
いつものようにその症状だと思い、ストックしてあったいつものビタミン剤を飲ませました。
でも、いつもならすぐによくなるのによくならないのです。
しかも、翌朝早く、今までに聞いた事のない大きな声で鳴いたのです。
びっくりして飛び起きて、体を触ろうとすると余計にギャン鳴き状態。こんなさくら、初めてでした。
それにいつもと違ったのは、どんな時にでも食べたおやつを食べないのです。
食べたいけど、食べられない感じで。
さすがにこれはおかしいです。
いつものヘルニアらしき症状がちょっと悪くなったパターンなのか、いつもみたいにビタミン剤でこのまま様子見をしてみたらまた良くなるのか。迷いました。
でもそんな時、いつも思い出すのは、さくらが家に来た日に言われた保護団体の代表の方の言葉です。
「先代のわんちゃんを死なせてしまったんだから、この子の事は死なせないでくださいね、何か変だと思ったら、ぼーっと様子を見ていないですぐに病院に連れて行ってくださいね。」
正直、私にとっては暴言にも近いこの言葉が、いつも私を突き動かす言葉でもありました。
病院に連れて行き、症状を話すと先生は血液検査をしてみましょうと言いました。
そして、かなり時間がかかってやっと診察室の中へと再び呼ばれ、そこで先生が言った言葉は、予想すらしていない病名でした。
「膵炎ですね。」
いつもは、なんだかんだですぐに呼ばれるから、今回はこれだけ待たされることが、もしかしたらいつものように軽いものでないのかもしれないって事をなんとなく予想はしてたけど、それでもあまりに重病な名前で本当に驚きました。
「ええっ!?膵炎!??」
思わず聞き返しちゃってました。
さくらの誕生日は、いつなのかわかんないから、出会った日が記念日。
家族になってくれてありがとう。おめでとうさくら。
これまた、とっても平和だった日の写真です。
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魔法の薬
さくらの咳き込みが一向に良くならないので、再び病院に連れて行くと、同じ検査を繰り返してやっぱり頭を抱えた院長先生が言いました。
「実は今日、大学病院の先生が夜来るんです。とても腕のいい先生で、この子みたいに原因不明だったり、難しい状態の子を見てもらう予定なので、良かったら診せてみませんか?」
思いがけない僥倖で、セカンドオピニオンの話をいただき、もちろん受けさせてもらうことにしました。
夜、さくらを連れて再び動物病院へ。
大学病院の先生は、検査結果とエコーをしながら、とてもわかりやすくそして良く診てくださいました。
でもやっぱり、心臓が悪化しているものでも、他の臓器のものでもない。もしかしたら、乾燥とかアレルギーの問題なのかも?との結果でした。
ひとまず、なるべく加湿するようにして(とは言え、この時は初夏でそんなに乾燥もしていない時期ではありましたが)、後は発作が出た時に備えて薬を出しましょうとの事でスタドールシロップと言う、液体の薬を出してくれました。
スタドールシロップは、麻酔の薬で、手術の時などにも使われる事もあるらしく、ひとまず体を休ませてあげる為の薬だそうです。
分量は、犬によって個体差があるらしく、凄く効く子は少量でも気絶したかのように寝てしまう子もいるし、ひとまず決められた分量からちょっとずつ減らしたり効き目がなかったら増やしてみたりで、様子を見て使ってくださいという事でした。
そして、続けて飲ませると免疫がついてしまうらしく、効かなくなってしまうので、本当に酷い時だけにしてくださいとの注意つきです。
その魔法の薬。
さくらは、体重が約7キロあるので、1回0.5ℓと言われましたが、その半分から初めてみてもいいかもと言われたんで、最初は0.25ℓから飲ませてみたら、効果はばっちりで、すぐに効果が出たので、その後も飲ませる時は0.25ℓで飲ませていました。
飲ませた様子はというと・・・
味は甘いみたいで、飲ませた瞬間ハトに豆鉄砲をくらったかのような表情をし、すぐに意識がもうろうとし始めるのか、いつものおやつを請求する時に小さくウ~と文句を言い、やがて静かに眠りにつくと言う感じでした。
効き目は日によってまちまちではあったけど、4~5時間くらい。
あれだけ、咳き込んでいた夜が嘘のように静かな夜が帰ってきました。
やっといつものように旦那の横で眠れて安心そうなさくらさん。
自分の咳き込みを気にしてなのか、咳が始めるといつも自ら寝室を出て行っていたのです。
他にやってみた事は、やっぱり加湿器をつけてみる、冷え防止で夏だけどしっかりめの服を着せたのと、なるべく日中は、良く体を動かすようにしたこと。
スタドールシロップは、3日置きくらいに飲ませました。
すると、以前ほどの咳き込みはなくなってきました。
だけどまた、咳き込みのし過ぎの影響か、ヘルニアらしき症状が出て、またビタミン剤を飲ませる。
そのヘルニアらしき症状がいつものように治まるのと共に、あれはなんだったの?っていうくらい、ぴたっと咳が止まりました。
そしてスタドールシロップを使う事もなくなり、何かあった時のお守り状態でさくらの薬箱の中に入れました。
麻酔の薬だから、これ自体に咳の根源を良くした効果はないとは思うんだけど、この時も助けられたし、結局後々最後まで、このスタドールシロップには本当にお世話になりました。
料金は、上のもので6千円とちょっとお高かったけど、これがなかったらもっとさくらがしんどい思いしてたんだろうなって思うから、この薬を提案してくださった大学病院の先生には、本当に今も感謝しています。
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